
“松波酒造”Vol.3 仮設店舗オープン! みんなが集まる、賑わいの拠点に
松波酒造株式会社
更新日:2025年10月4日
仮設店舗であっても「カッコいい!」ことが大事




お客様の声を直接聞けるお店は、酒蔵にとって大切な場所

松波酒造社長・金七政彦さん
いろんな人が交流する、ワクワクする酒造会社に

蔵人・金七美貴子さん
人が集まる場をつくり、新しい松波の風景に

若女将・金七聖子さん
子どもたちの遊び場から人が集まる場に

仮設店舗の裏に広がる空間を活用できないか?(撮影:2025年9月)
引き続きクラウドファンディング実施中!
奥能登の酒・大江山を醸す“松波酒造”

酒蔵の仕込み風景(撮影:2017年)

松波酒造の店頭(撮影:2017年)
事業者プロフィール
取材後記
仮設店舗オープン翌日の9月15日は松波神社の秋祭りだったので、町内を神輿が巡行する風景に出会えました。7月のキリコ祭りのような派手さはありませんが、能登の「ヨバレ」文化に従い、天狗様に導かれた一行は松波酒造になだれ込んでお酒を所望。それはどこか懐かしくホッとする風景で、酒蔵が町の賑わいと共にある存在であることを再確認しました。 醸造技術や冷蔵設備が発達した今日、和釜や甑(こしき)、フネを用いた伝統的な酒造りを行う酒蔵は希少です。私が松波酒造に惹かれたのは、築100年を超える酒蔵の佇まいへのノスタルジーだったのかな、と思ったこともあります。 では、もう「大江山」に興味がなくなったかというとそんなことはなくて、相変わらず愛し、飲み続けています。日本酒の味わいは、酒造りに携わる人、酒蔵を訪れるお客様、ともに楽しむ食、気候風土など、酒蔵を取り巻く風景が醸し出すもの──そんな思いを新たにしました。 地元の方々はもちろん、国内外から能登を訪れるお客様が集まり、気軽に言葉を交わせる「場」をつくることは、町の賑わいが戻ることにつながります。この地で日本酒を醸すには越えなければならないハードルが山ほどあるようですが、まずは能登の風景の中で乾杯しましょう!

松波の風景(撮影:2025年9月)
井上 みゆき(コピーライター)
メーカー宣伝部を経てフリー。本業の傍ら、酒・食・エンタメを求めて47都道府県全てを飲み歩く。関越自動車道が全線開通したころ「海沿いをロング・ドライブしたら楽しそう」という単純な動機から初めて能登の土を踏む。その後インターネットやらSNSの時代に入り、酒蔵を中心に友人が増え、さらに奥能登国際芸術祭にハマり、能登通いが加速している。