
「この地で必ず酒造りを再開させる」輪島朝市通り“日吉酒造店”杜氏の決意
日吉酒造店
更新日:2025年5月29日
朝市通りの店が、小道を挟んで隣りまで焼失

日吉酒造店の店頭(2025年5月3日撮影)

倒壊した製品置き場の土蔵(2025年5月3日撮影、日吉酒造店にて)

井戸は砂や泥が混じり“スコスコ”と空気が混ざる音がします(2025年5月3日撮影)

蒸し窯(2025年5月3日撮影)

倒壊した仕込蔵(2025年5月3日撮影)

浮いてしまったコンクリートの土間(2025年5月3日撮影)
小道を挟んで隣りの家まで火災で焼失

日吉酒造店からは焼失してしまった輪島朝市通りの敷地が広がります。夜は敷地を囲う太陽光ライトが朝市通りを照らします。(2025年5月2日撮影)

写真の奥には朝市通りの商店が立ち並んでいました。(2025年5月3日撮影)

お酒の販売を開始しています。(2025年5月3日撮影)

共同醸造で醸したお酒も店頭で販売しています。(2025年5月3日撮影)
外部の人に関わり続けてもらうことが重要

輪島朝市通りの入り口(2025年5月2日撮影)
“日吉酒造店”について
事業者プロフィール
日吉酒造店
代表者:店主 日吉謙一 所在地:石川県輪島市河井町2部27の1 TEL:0768-22-0130 FAX:0768-22-9988 info@hiyoshisyuzou.com 平日9時~15時まで営業電話注文は受け付けており、全国への発送が可能です(インターネットでの注文は現在受け付けていません)
取材後記
日吉 智さんは蔵のこと、そして街のことを幅広い視野で見てじっくり考える方。筆者が日吉さんと出会ったのは13年前。当時から日吉さんのスタンスはずっと変わりません。未曾有の災害から街を復活させていくのは、日吉さんのような多くの方々の気持ちをきちんと捉えて決断・実行できる方だと思います。とはいえ、将来を考えると課題は山積しています。どしっと構えながらもご負担が多いはず。輪島朝市通りを支えた多くの人々の遺志を継いで日々励む日吉さんを、これからも応援していきたいと思います。

白鳥淳子(しろとり・じゅんこ、能登応援部長)
メディア企業に務めるかたわら、2006年からNPO法人「田舎時間」の活動で農作業や牡蠣の養殖の手伝いのために石川県穴水町に通ってきました。2012年には三菱地所が丸ビルほかで開講した“社会人向け朝活”「丸の内朝大学」で能登空港の利用者増を目的とした「能登プロデューサークラス」を石川県庁と企画。受講生の首都圏のビジネスパーソン40名と奥能登の事業者をつなぎ、両者が連携して奥能登の酒を東京でPRする「奥能登酒蔵学校」など数々の企画が生まれました。震災後は「能登応援部」の部長を務め、チャリティイベントなどを行っています。