
震災を乗り越え、奥能登珠洲で新たな酒造りに挑む“櫻田酒造”4代目の物語
櫻田酒造
更新日:2025年9月1日
漁師町珠洲で愛されてきた“気取らない”酒

古くから漁師町として栄えてきた珠洲市蛸島

酒蔵も自宅も、全壊に。地震がもたらした被害

地震後の蔵の様子(撮影日:2024年1月 撮影者:櫻田さん)

(撮影日:2024年1月 撮影者:櫻田さん)
櫻田酒造を救った奇跡の酒米と、委託醸造

酒蔵も住宅も全壊に(撮影日:2024年1月 撮影者:櫻田さん)

(撮影日:2024年1月 撮影者:櫻田さん)

瓦礫のなかで、奇跡的に残っていた酒米(撮影日:2024年2月 撮影者:櫻田さん)

車多酒造にて、奇跡の酒米を使った醸造の様子(撮影日:2024年4月)

金沢駅構内の「金沢地酒蔵」(金沢百番街「あんと」内)で櫻田酒造の酒を買うことができる
もう一度珠洲に戻って、新しい酒造りを

珠洲・櫻田酒造での酒造りの様子(撮影日:2017年ごろ)

酒蔵の瓦礫の上で、決意を新たにする櫻田さん。(撮影日:2024年4月)
能登の漁師の地酒を、もっと多くの方へ

「金沢地酒蔵」店長の吉田さんと一緒に

地元の漁師に愛され続けてきた、喜びの酒「大慶」
事業者プロフィール
取材後記
インタビューは、金沢駅前のスターバックスで。お話を聞かせてもらったあと、金沢駅構内の金沢百番街あんとにある金沢地酒蔵で写真撮影をさせていただきました。 「初桜」「大慶」を購入して、さっそく家に帰って「初桜」をいただきました。飲み方は、櫻田さんおススメのぬる燗で。口当たりがやわらかく「気取らないお酒」という言葉が良く似合う初桜。あまりの美味しさに、夫と二人であっという間に1本あけてしまいました。その後いただいた大漁を喜ぶ漁師の酒「大慶」は、櫻田さんの笑顔を思い出す、うれしくなるようなお酒でした。 新しい酒蔵でどんなお酒づくりをされるのか、とても楽しみです。櫻田さんの人柄も感じる櫻田酒造のお酒を、一人でも多くの方に味わっていただきたいと思います。私もまた美味しいお酒を味わいに、珠洲に遊びに行きます。
荒田詩乃(あらた・しの)
埼玉県在住。自治体職員、NPO法人スタッフ、公共ホール職員を経て、アート・工芸などの分野を中心にフリーランスの編集・ライターとして活動。畑を耕しており、農業・民俗学にも関心を持っています。今回能登半島に初めて伺い、豊かな文化が根付いている場所なのだと強く感じました。近いうちに、また能登に伺いたいと思っています。