
「輪島塗をPRし、多くの人に仕事を」“輪島キリモト”の不屈の魂
輪島キリモト
更新日:2025年5月23日
地震と水害を経て挑み続けてきました

七代目・桐本泰一(輪島キリモト本社、2025年5月2日撮影)

輪島キリモトの本社(2025年5月5日撮影)

(左)坂茂氏が設計・建築した仮設工房。瓶ケースの土台の上に紙管とボード、断熱材を用いて造られています。躯体は協力もあって2日間で完成しました(輪島キリモト本社、2025年5月5日撮影)
輪島塗の職人が不足。輪島塗の楽しさ、面白さをPRし人材を確保したい。

仮設工房には多数の作品が並びます(輪島キリモト本社、2025年5月2日撮影)

商品を求めにやってきた方にも輪島塗の魅力をご紹介(輪島キリモト本社、2025年5月2日撮影)
被災した人々から譲り受けた輪島塗を再生する「輪島塗 Rescue & Reborn プロジェクト」

輪島塗 Rescue & Reborn プロジェクトのご紹介の様子(輪島キリモト本社、2025年5月2日撮影)

手前は「透き溜シリーズ」。赤ワインのような色合いが特徴です(輪島キリモト本社、2025年5月2日撮影)

(左)能登地震地域復興サポート(通称・のとサポ)による被災家屋から救い出された輪島塗をお譲りいただく事業の説明、(右)のとサポから提供を受けた輪島塗を再生する「輪島塗 Rescue&Reborn」プロジェクトの説明資料
“輪島キリモト”について
事業者プロフィール
取材後記
取材中、「辛いげんよ。でも前を向かなければならない」そうご自身を鼓舞するかのようにおっしゃった一言が印象的でした。辛くて苦しい経験の末に絞り出されたような一言。18年前の能登地震、コロナ禍、2024年の能登半島地震と豪雨。何度もご自身を励ましながら立ち上がってこられた様をお見かけしてきました。輪島塗を後世に伝え発展させるためにすべての「不屈の魂」を込めて桐本さんはお仕事をされています。その魂が多くの方の心を動かし輪島塗のファンが増えるように引き続き応援していきたいと思います。

白鳥淳子(しろとり・じゅんこ、能登応援部長)
筑波大学卒業後、メディア企業に務めるかたわら、2006年からNPO法人「田舎時間」の活動で農作業や牡蠣の養殖の手伝いのために石川県穴水町に通ってきました。2012年には三菱地所が丸ビルほかで開講した“社会人向け朝活”「丸の内朝大学」で能登空港の利用者増を目的とした「能登プロデューサークラス」を石川県庁と企画。受講生の首都圏のビジネスパーソン40名と奥能登の事業者をつなぎ、両者が連携して奥能登の酒を東京でPRする「奥能登酒蔵学校」など数々の企画が生まれました。震災後は「能登応援部」の部長を務め、チャリティイベントなどを行っています。