
「おいしいね たのしいね」が珠洲の未来へ“こだま”するレストラン
イタリアン・カフェ こだま(合同会社KANEMORI)
更新日:2025年05月24日
食やイベントを通じて地域の復興に少しでも貢献したい

四角い外観のお店の正面に「こだま」の字とピッツァの樹のロゴマーク (2025年4月26日)
支えてくれた方々への感謝と復興への願いを込めて、美味しいピッツァを作り続ける

再建した2代目薪窯でピッツァを焼くスタッフの坂東さん(左)と兼盛さん(右)(2025年4月26日)
「こだま」の店舗運営を任せられる人材、店舗スタッフ求む!!

珠洲で採れる海藻(こな)をふんだんに使った磯の香り漂う「こなピッツァ」(2025年4月26日)
珠洲で暮らし、正社員として長期就業可能な人材

珠洲焼のマグカップでいただくコーヒー
接客・配膳・調理・洗い場、アルバイトスタッフがいないとお店は回りません

珠洲焼プレートに映えるチョコレートケーキ
“イタリアン・カフェ「こだま」”について
事業者プロフィール
取材後記
取材で「こだま」を訪問させていただいたのは、4月下旬の晴れた暖かい週末のランチ営業の時間帯でした。温かい雰囲気の店内は、地元の家族連れ、友達同士のお客さんで席が埋まり、皆さん、焼きたてのピッツァをおいしそうに食べていらっしゃいました。そんな中、兼盛さんご夫婦とアルバイト4名の皆さんが、きびきびと動き回り、接客されている。私も珠洲滞在中、二度食事させていただき、美味しいピッツァとパスタを楽しませていただきました。それはまさに、日常のレストランの風景そのものでした。 ただ、お話をお伺いすると、震災前と比べて、観光客もまだまだ少なく、お客さんは地元の方も来てくれるものの、ほとんどは支援者、ボランティアと工事・解体業者の皆さんが中心で、兼盛さんのご自宅も震災で半壊したため、現在も不自由な生活をする日々が続いていらっしゃるとのこと。見た目の日常とはまったく異なり、復興の道のりがいかに遠いことか、痛感しました。 東京の自宅に戻ってから、待ちに待った「こだま」の冷凍ピッツァが届きました。お店で食べるのとまったく変わらない美味しいピッツァに、家族も感動しきりでした。でも、私がもっと感動したのは、冷凍ピッツァのパンフレットに書かれていたメッセージです。 “おいしいね おいしいね たのしいね たのしいね いつまでも 何度でも どこまでも その声が 「こだま」していきますように” 明るく前向きな兼盛さんご夫妻のお人柄がそのまま表れている、本当に温かい愛情のこもったメッセージです。そんなメッセージに共感する方、「こだま」で働くことに少しでも関心のある方、是非兼盛さんにご連絡ください! 私は、今回の取材で珠洲には、いつでも何度でも美味しいピッツァを食べられるお店があることを知りました。これからは珠洲を訪れる方々に「こだま」があるから安心してとお伝えできます(笑) 今後も応援させてください!
福井正洋(ふくい・まさひろ、会社員)
本業のかたわらプロボノライターをしています。奈良県出身、東京都在住で北陸とは地縁はありませんでしたが、2024年6月まで2年間、単身赴任で金沢に住んでいた際、令和6年能登半島地震が発生し、これもご縁と思い、折を見て能登の復興活動に参加してきました。今後もシロシル能登を活用して“関わりシロ”を見つけて活動していきます。