
「森が喜ぶ森づくり」に支援の力を!自然体験施設“ケロンの小さな村”
ケロンの小さな村
更新日:2025年6月26日
ケロンでしか体験できないワクワクをつくる!

開村時、一番初めに作った石窯の「ヘラクレス」。「ケロンの小さな村」の歴史を一緒に歩んだ大切な石窯だったが、震災で崩壊したため復旧を目指している
自然豊かな能登の強みを生かした復興

両サイドにある山も含め、ワクワクできる体験が詰まっている「ケロンの小さな村」
震災は、自然と人との関わり方を教えてくれた
ケロンの森づくりに共感できる企業と出会いたい

「森のたね」のゆうきさん(右)と一緒に森に入り、いろいろなことを教えてもらったことがキッカケで、副村長の拓夢さん(左)は森が大好きになった

ゆうきさんの指導のもと、崩れた部分を木材で補修した左側に対し、補修前だった右側は大雨で崩落してしまった
行き当たりばったりの18年

「ケロンの小さな村」が誕生したキッカケの水源。現在も、このガッチャンポンプから水が出るため、大人もこどもも夢中になって遊ぶ。取材時も、大人が声を出して楽しんだほど

手づくりの遊具や村内の看板など、さまざまな場所にカエルが描かれている
事業者プロフィール
取材後記
副村長の拓夢さんからたくさんのお話を聞かせていただきました。私がする質問に対して、まったく迷いのない回答は、大きな決断と決意があることに、すぐ気づかされました。 「能登町に来てから森が大好きになったため、ケロンというフィールドを使い“人と自然との関わり方”を大人やこどもたちに考えてもらいたい」と、力強くお話をされている姿は、とても印象的でした。震災をキッカケに、「自然と人は絶対に関わらなければならない」と学んだ話は、いろいろと考えさせられました。 外部のイベント等に出店する際に活躍している移動販売車“ケロン号”に出会えるのを、取材前より楽しみにしていました。ここ数年、全国的にキッチンカーや移動販売車は増加しましたが、すべて自分たちの手で車体にイラストを記載したものは、見たことがありませんでした。 こどもたちに自由にイラストを描いてもらうと、思い思いのカエルを描いたそうです。この移動販売車を見ているだけで、心がとても温かくなり涙があふれそうになりました。 優しさがつまった、世界に一つだけの移動販売車をもっともっと多くの人に知ってもらいたいと思います。「ケロンの小さな村」で作られ販売されている米粉のパンをこの移動販売車にのせ、各地で販売しています。 おじいちゃんと孫の挑戦は、まだまだ始まったばかり! 進化を続ける「ケロンの小さな村」に、再び行ける日を楽しみにしています。

「好きな絵を描いていいよー!」と伝えると、こどもたちが一斉に描いてくれた移動販売車。運転中にすれ違うと、思わず手を振りたくなる可愛さ
堀 真由美(ほり・まゆみ、ライター・編集者)
大分県出身在住。 ローカル雑誌を発行する出版社を経て、さまざまな業種で広報中心の仕事をしてきました。現在は、大分の情報サイトの編集及びライター、イベントプロデュース、広報に関するアドバイスなどを行っています。