
亡き父の遺志を継ぎ、穴水のカキのおいしさを広めたい“河端水産”
河端水産
更新日:2025年5月29日
鏡のように静かな穴水湾が養殖地

穴水湾でカキの収獲を行っている様子(2025年5月5日撮影)

穴水湾に浮かぶカキいかだ(2025年5月5日撮影)
悲しみに暮れるなか地震が発生
穴水のカキを盛り上げたい。でも養殖に携わる人が減っている。

母と二人でカキの収獲作業を行っています。(2025年5月5日撮影)
多くの人に穴水にやってきてほしい。そして将来の夢は……

漁船で穴水湾のカキいかだのポイントまで通っています(2025年5月5日撮影)
“河端水産”について
事業者プロフィール
取材後記
今でこそ「農家民泊」は多くの人に知られる言葉になりましたが、その先駆けはNPO法人「田舎時間」の活動です。この活動の中で2004年9月から約20年間、農業や漁業未経験の首都圏の私たちを受け入れてくれたのが河端家です。足手まといでしかない私たちを毎年受け入れ、育ててくださいました。2006年9月に私は初めて参加し、穴水湾の美しさと河端家や岩車地区のみなさんの優しさに触れ、20年近く穴水ファンとして通い続けてきました。気持ち良い海風に吹かれながら日中は田植えや稲刈り、牡蠣の収獲のお手伝い。夜は満天の星空を眺めながら、焼きガキと能登の酒を囲んで河端家のみなさんや仲間と語らいました。私の大切な人生の一部です。大好きな穴水町がこれからも素敵な場所であり続け、私が癒されたように多くの人の心を癒してほしいと思っています。そのためには、能登以外の人々が能登に関わり続けることが重要です。私が一目ぼれした穴水町に、能登に、ぜひ多くの方々に関わっていただきたいと思います。

白鳥淳子(しろとり・じゅんこ、能登応援部長)
メディア企業に務めるかたわら、2006年からNPO法人「田舎時間」の活動で農作業や牡蠣の養殖の手伝いのために石川県穴水町に通ってきました。2012年には三菱地所が丸ビルほかで開講した“社会人向け朝活”「丸の内朝大学」で能登空港の利用者増を目的とした「能登プロデューサークラス」を石川県庁と企画。受講生の首都圏のビジネスパーソン40名と奥能登の事業者をつなぎ、両者が連携して奥能登の酒を東京でPRする「奥能登酒蔵学校」など数々の企画が生まれました。震災後は「能登応援部」の部長を務め、チャリティイベントなどを行っています。