
「珠洲には生き抜くための知恵がある」事業者とマルチワーカーをつなぐ“珠洲市特定地域づくり事業協同組合”
珠洲市特定地域づくり事業協同組合
更新日:2025年6月20日
能登半島の最先端でマルチワーカーの移住支援

珠洲市特定地域づくり事業協同組合を通じて働くマルチワーカーたち(提供)

珠洲の組合員事業者と移住ワーカーをつなぐ珠洲市特定地域づくり事業協同組合(提供)
春夏は米作り、秋冬は酒造り。一年で複数の仕事

マルチワーカーには2つの働き方がある(提供)

珠洲市特定地域づくり事業協同組合を通じて働くマルチワーカーたち(提供)
震災でみた事業者の踏ん張り

珠洲市特定地域づくり事業協同組合を通じて働くマルチワーカーたち(提供)

珠洲市特定地域づくり事業協同組合を通じて働くマルチワーカーたち(提供)
マルチワーカー不足、そして「住むところがない」

珠洲市特定地域づくり事業協同組合を通じて働くマルチワーカーたち(提供)
具体的に必要な支援は「やっぱり人」

珠洲市特定地域づくり事業協同組合を通じて働くマルチワーカーたち(提供)
生き抜くための知恵、そして支え合い

珠洲市特定地域づくり事業協同組合の事務局、馬場千遥さん(撮影:野上文大朗)
移住者を引きつける珠洲の魅力

インタビューを受ける馬場千遥さん(右。撮影:野上文大朗)

珠洲市特定地域づくり事業協同組合を通じて働くマルチワーカーたち(提供)

珠洲の景観の魅力を説明する馬場千遥さん(撮影:野上英文)

珠洲市特定地域づくり事業協同組合、事務局の馬場千遥さん(撮影:野上英文)
事業者プロフィール
珠洲市特定地域づくり事業協同組合
事務局:馬場千遥 設立:2022年1月(派遣業許可:2022年3月) 事業内容:人材派遣事業(マルチワーカー制度の運営) 組合員数:16事業者(農業、林業、酒造、宿泊業、飲食業など) マルチワーカー数:10人(2025年5月現在) 所在地:石川県珠洲市
取材後記
珠洲の知恵と絆に触れて(高校生の取材同行記) 春休みを利用して、能登の復興取材に同行しました。 「地域おこし」という言葉は聞いたことがありますが、「移住者と地域の事業者の間を取り持つ組合」という形で、実際に取り組んでいる人に会ったのは初めてでした。馬場さん自身も移住者だと聞き、地域に溶け込んで活躍する姿にすごいなと、まず思いました。 「人口減少」も、現地を訪れることによって肌で実感しました。私はひごろ都市部で、「人が多すぎる」「人手が余っているのでは」とさえ感じることもあるので、ギャップが大きかったです。 そんななか被災時の様子として馬場さんが振り返った、共同風呂の話が心に残っています。地域の人々がつないできた知恵や絆が、震災という厳しい状況を乗り越える力になっていたのだ、と知りました。 インタビューをした「木ノ浦ビレッジ」は半島の先端近くにあります。空港から車のナビで見たときは正直、「めっちゃ遠いな」と驚きました。でも実際に来てみると、このあたりが想像以上に素敵な場所であるとわかり、快適に過ごすこともできました。その土地ならではの営みやコミュニティがあることを発見できました。(高校2年生、野上文大朗)

野上英文(のがみ・ひでふみ、ジャーナリスト)、野上文大朗(のがみ・ぶんたろう、高校生)
野上英文 神戸出身、中学2年生で被災。2003年に朝日新聞社入社、初任地の金沢では連載『石川と阪神淡路大震災』『能登球児は、いま』などを企画・執筆した。新潟中越地震や3.11、インドネシア・スラウェシ島地震などで災害報道に携わる。2023年にユーザベースに参画、編集者・パーソナリティとして活動し、25年にはNewsPicks防災部を有志で立ち上げて減災・防災の情報発信(https://newspicks.com/topics/nogami/)をしている。著書に『戦略的ビジネス文章術』『プロメテウスの罠4』ほか。 野上文大朗 2008年、大阪生まれ。転勤族の親と幼少期から国内外で9回の転居をしてきた。現在は関東地方の高校2年生で、Junior Red Cross (青少年赤十字)の活動にも携わる。趣味はプログラミングと動画撮影。一眼レフカメラを手に能登の復興取材に同行した。