
輪島塗を救出し能登の輝きを取り戻す“つなぐおわんプロジェクト”の課題
つなぐおわんプロジェクト
更新日:2025年10月17日
「もったいない」から始まった

つなぐおわん-能登半島地震復興支援プロジェクト Instagramアカウントより
泥やホコリをかぶった輪島塗

200年以上前の輪島塗のお膳
「緑色」の輪島塗の知られざる歴史

珍しい緑色のおわん(須藤さん提供)

上からみた珍しい緑色のおわん(須藤さん提供)

艶のある輪島塗のおわん

どこの家の器かわかるように印が刻まれているおわん
活動の広がりと、出てきた課題

つなぐおわんプロジェクトの活動拠点の一つである中能登町の「おわんギャラリー」に並ぶおわんの数々。実際にはこの30倍の輪島塗が集まっている。(おわんギャラリーは年末閉鎖予定です)

ふたつきのおわんも上品で美しい
輪島塗を手にとって使ってみてください
事業者プロフィール
つなぐおわんプロジェクト
代表者:影山朋子 所在地:石川県中能登町西馬場、山梨県南都留郡富士河口湖町 お問い合わせ:notoowanproject@gmail.com (プロジェクトの運営、各地での販売会企画開催のご協力、プロジェクトの活動資金へのご寄付などはこちらへご連絡ください)
取材後記
須藤さんのご自宅を兼ねたおわんギャラリーでお話を聞きました。 輪島塗は数多くの工程を経て作り上げられます。そのため長持ちして丈夫でかつ美しいのです。輪島塗のおわんは口あたりがよく、食材の美味しさをより感じられるとのこと。国の重要無形文化財にも指定されている輪島塗、ぜひ多くの人に手にとってみてほしいなと思いました。つなぐおわんプロジェクトでは輪島塗の漆器を手頃なお値段で購入できます。 須藤さんからたくさんのおわんの「物語」を熱心に教えていただき、知らない世界だったのでとても興味深く楽しかったです。なにより、須藤さんがこのプロジェクトをコツコツ進めてきた力強さと優しさを感じました。 また、影山さんにはつなぐおわんプロジェクトのこれまでの活動と、見えてきた課題、今後についてお話しをお伺いすることができました。影山さんの想いと活動に尽力されている様子が伝わってきました。 能登は人が優しくて、あったかくて、そして底力があって、素敵でした。つなぐおわんプロジェクトの活動が、より良い体制で続いていくことを願っています。
東岡英里子(ひがしおか・えりこ)
岡山県倉敷市在住です。偶然に「シロシル能登」を目にして、能登に行ってみたいと思いプロボノライターに応募しました。 https://x.com/higashisan0055


