
復興のためキッチンカーを走らせる“狩女の会”代表が担う能登の未来
合同会社狩女の会
更新日:2025年6月20日
狩女の会代表が「キッチンカー」で再始動

富士SUNパフェやコーヒー、天津飯など販売するキッチンカー(2025年6月3日撮影)

珠洲市や七尾市の食材を使った能登復興天津飯。ごま油の良い香りに黒コショウがアクセントになっていて絶品(2025年6月3日撮影)

猪鹿アクセサリーと鹿の角(2025年6月3日撮影)
農家民宿「富士SUN」開業から2ヶ月で倒壊
復興への新たな歩み

「富士SUN再建プロジェクト」Webサイトより

石川県立音楽堂の音楽堂マルシェにて。 から揚げやあげたこ焼きを販売するNOTO NOMADのキッチンカー
営業場所と人材を募集中!

音楽堂マルシェにてジビエソーセージを販売

能登塩を使用したから揚げ、牛モツ焼きそば、看板メニューのジビエソーセージ、いちご塩サイダーなど豊富なラインナップ
170坪の跡地と300坪の敷地を活用してビジネスを展開できる方募集中
事業者プロフィール
取材後記
パワフルで目覚ましいご活躍が印象的なふじこさんですが、実は震災以来能登には近づけていないと打ち明けてくださいました。 「本当はもっと能登に行きたい。それなのに怖くて近づけないから、悲しいし悔しい。自分の弱いところもわかってる。弱いけど、強がってるだけ」 能登の美しさや素晴らしさを知るふじこさんだからこそ、震災のショックも大きく、ご家族の事情もあり踏み込めないでいるそうです。 能登の人々は、伝統を守る強い信念と、地元をこよなく愛する魅力的な気質を持っています。 一方で『能登の外の人』に対して敏感な一面も見え隠れするようです。 ふじこさんはそんな能登の人々も土地も心から愛し、皆で共生する未来を願っているそうです。 「外のものや人を受け入れて、みんなが無理をしないで一緒になって遊べばいい。そうすれば自分たちだけじゃなくて、皆が嬉しくて楽しい未来にいけるはずだから。」 自身の弱さも認めて進んでいく、しなやかな逞しさをもつふじこさん。 貴重なお時間をご一緒させていただき、とても光栄でした。
西田かおり(にしだ・かおり)
三重県在住、フリーランスライターをしています。 前職はバーテンダーですが、育児を機にライターに転身しました。 今後もシロシル能登で“関わりシロ”を見つけて活動していきます。