
「おかえり」の一皿──輪島の人と食材に寄り添う“イタリア料理AIUTO!”
イタリア料理AIUTO!
更新日:2025年7月27日
故郷を離れ、山海の幸に恵まれた輪島へ

日本家屋風の外観が印象的なイタリア料理AIUTO!

鮮やかな赤色で気分を高めてくれる店内

食欲をそそる彩り豊かな夏野菜
輪島の人々の「小さな暮らし」

伝統工芸の器に彩りよく盛られた一品
あの日から営業再開まで。私たちを奮い立たせた、生産者たちのプライド

一部に震災の影響を残す千枚田(撮影:2025年7月)

コロナ禍で販売していたパスターソース

輪島市で獲れた岩海苔とふぐの子の風味が豊かなパスタ
日常を取り戻す「居場所」でありたい

キッチンで手際よく調理する村井シェフの姿が客席からも見える

震災後に作家の乃波木さんから贈られた、能登の美しい海をイメージした作品
輪島を愛するすべての人へ、届けたい「おかえり」の一皿

イタリア語で「あなたの笑顔が私の幸せ」と書かれた框戸(かまちど)

まさに能登の山海の幸を詰め込んだ一皿。能登牛と岩牡蠣のグリル マリナーラソース
事業者プロフィール
取材後記
輪島が誇る、かけがえのない「心の灯り」 初めて村井シェフにお会いしたとき、その優しい眼差しと、丁寧に言葉を選ぶお話ぶりから、輪島で暮らす人々と、食材への深い愛情を感じました。震災という筆舌に尽くしがたい困難を乗り越え、いち早く店を再開されたその背景には、地域への揺るぎない想いがあるのだと思います。 「このお店は輪島の宝物なのです!」 地元の方がそう語っていたのが、今でも私の耳に深く残っています。日常が失われたいま「AIUTO!」は、美味しい料理を提供するだけではなく、人々が心を休め、語り合い、笑顔を取り戻す、まさに「かけがえのない心の居場所」となっています。 村井シェフに作っていただいたお料理は本当にどれも絶品でした。輪島をあとにし原稿を書いているいまも、美味しい記憶が口の中に蘇ります。また、必ず行きますね!
伊藤璃帆子(いとう・りほこ)
コラムニスト&フォトグラファー、たまに料理人。デジタルマーケティング会社勤務を経て、コンテンツプランナーとして独立。企画から制作までワンストップで手がけるマルチクリエイター。また、料理家としても活動中。ケータリングユニットを主宰し、アートな食空間を提供している。 https://www.instagram.com/catering_unit_session/ https://www.facebook.com/rihoko.itoh