
復活第1号の酒を支援してくれた方々に届けたい ”白藤酒造店”の挑戦
白藤酒造店
更新日:2025年5月22日
守り続けてきた伝統の酒造り

輪島朝市通り側から見た「いろは橋」。地震の影響で現在は閉鎖中。橋を渡って左手に白藤酒造店があります(2025年5月4日撮影)

副杜氏の白藤暁子。代表銘柄「奥能登の白菊」と共に(石川県輪島市の白藤酒造店の蔵にて。2025年5月3日撮影)
令和6年能登半島地震発生直後の酒蔵の状態
酒造り再開に至るまで

蔵の中央に立つ煙突。崩れた蔵の壁は断熱材などで応急処置をしました。手前の更地には元々店舗がありましたが震災で倒壊し解体されました(白藤酒造店にて。2025年5月4日撮影)

再建された蒸し釜(白藤酒造店にて、2025年5月3日撮影)

サーマルタンクも本数が限られており、綿密に計画を立てながら酒を醸しています(白藤酒造店にて。2025年5月3日撮影)
再開後第1号の酒を無事に出荷すること。今はそれが目標です。

酒搾り中の1枚。この日は長野県の酒蔵も応援に駆けつけてくれました(白藤酒造店にて。2025年5月3日撮影)
“白藤酒造店”について
事業者プロフィール
取材後記
私が日本酒を好きになったのは、2012年に白藤酒造の酒に出会ってから。酒米のうまみが最大限に引き出されており、飲めば自然と笑顔がこぼれます。杜氏の喜一さんと暁子さんは能登杜氏から学び、「白藤の味」を妥協なく守り続けています。 仮設住宅と蔵を行き来しながらの酒造りは、並大抵のことではありません。ただ、全国に待っているファンがいます。出荷の日まで、無事に「再始動のゴールテープ」を切っていただきたいと思います。

白鳥淳子(しろとり・じゅんこ、能登応援部長)
メディア企業に務める傍ら、2006年からNPO法人「田舎時間」の活動で農作業や牡蠣の養殖の手伝いのために石川県穴水町に通ってきました。2012年には三菱地所が丸ビルほかで開講した”社会人向け朝活”「丸の内朝大学」で能登空港の利用者増を目的とした「能登プロデューサークラス」を石川県庁と企画。受講生の首都圏のビジネスパーソン40名と奥能登の事業者をつなぎ、両者の連携により奥能登の酒を東京でPRする「奥能登酒蔵学校」など数々の企画が生まれました。震災後は「能登応援部」の部長を務め、東京でチャリティイベント(https://www.ecozzeria.jp/events/asadaigaku/report-notosake240724.html)を開催するなど能登の支援活動を継続しています。