
能登のじいちゃん、ばあちゃんは宝だ! 若者・高齢者の可能性を解き放ち「奥能登モデル」構築を目指す“焼塩エイミー”
合同会社焼塩エイミー
更新日:2025年5月8日
地域衰退の象徴であるかのような表現に違和感
理由 1. 能登のじいちゃん、ばあちゃんは知財である

みっちゃん(左の写真の右側)が、折り紙を折って作った箸入れと便箋を「彼女にあげてね」って持ってきてくれました。 便箋には、右の写真のように鶴が折ってあるのですが、別紙で作った折り鶴を付けたのではなく、すべて1枚の折り紙でできている便箋なのです
理由 2. 高齢者の需要に供給が追い付いていない

合同会社焼塩エイミーCEO北村優斗(きたむら・ゆうと)。2003年長野県生まれ。 高2の時にゲーム感覚ゴミ拾いイベント「清走中」を考案。 大手企業や自治体からCSRプロモーションとして依頼が殺到するも、2023年事業継承。 能登半島地震発生直後の2024年1月、友人らと「輪島朝市むすび」立ち上げ、炊き出しを行う。 その後、コワーキングスペース「奥能登ブリッジ」を運営する“合同会社CとH”のインターンとなる。2025年珠洲市に移住

珠洲市上黒丸地区のばあちゃんたちと談笑する合同会社焼塩エイミーCPO(Chief Play Officer)笠原美怜(かさはら・みれい)。 2004年福井県あわら市生まれ。日本航空高校石川卒業後、北九州市立大学に入学。 2024年、地域ベンチャー留学で珠洲市に訪れ、“合同会社CとH”のインターンとなる。 奥能登で出会った人々に惹かれ、「この人たちの役に立ちたい」と休学、起業を決意。 2025年珠洲市に住民票を移し、珠洲市民となる。 無心になって遊ぶその姿は、「全世代主人公ワクワク戦国時代」の象徴。 今後、会う人、会う人をみんな巻き込んでいくぞ! と、静かに心の灯を燃やしている
人口減少に向かう日本で「奥能登モデル」構築を目指し、世界に問う

旧上黒丸小学校で実施しているラジオ体操&ティータイムは楽し過ぎて、現在も参加しています。写真はラジオ体操の前の、軽いウォーキング(2025年4月5日撮影)

ラジオ体操だけでなく、ペタンクや卓球などもして、いっしょに遊びます(2025年4月5日撮影)
〇宿泊事業
〇企画・プロモーション事業
〇農業事業(二重被災で発生した大量の更地と耕作放棄地の有効活用)
“焼塩エイミー”に興味を持った方、一緒にワクワクしませんか?

さまざまな業界の、さまざまなおもろい人物が訪れる奥能登ブリッジは24時間オープンの会員制コワーキングスペース。 話が盛り上がるとワクワクは止まらない(2025年4月4日撮影)
なぜ、“焼塩エイミー”なのか
事業者プロフィール
取材後記
■上黒丸のラジオ体操&ティータイムに参加させていただいた時に、「ここはステキな所だな」と思いました。その理由としてまずあげられるのは、笠原さんや北村さんがおばあちゃんたちの身内のように馴染んでいる、ということが一つ。そして、私のような見ず知らずの者が入り込んできたのにもかかわらず、すぐ打ち解けて、一緒に遊んでくださったんです。笠原さんや北村さんが能登のおばあちゃんたちに魅せられたのはコレか! と思いました。 私自身、学生ですが、ビジネスなどに興味があり、彼らと同じような世界にいるので、2人と出会って、「あっ‼ 仲間見つけた。しかも、面白い! 最高‼」っていう、気の合う友だちが見つかった感じ。能登に来る理由が、また1つ増えました(M) ■“焼塩エイミー”を取材させていただくことが決まったとき、社名を見て、焼塩の販売会社かと思った。取材の前にいただいた資料に「奥能登発、全世代主人公のワクワク戦国時代」とあり、頭のなかで、まーるい輪っかがクルクルクルクル回る。さらにその後、入手した資料のなかに「能登のじいちゃんとばあちゃんは宝だ」というコメントを見た瞬間──この人たちには何が見えて、自分は何が見えていなかったんだろうか──とモヤっとした。こんな状態で“焼塩エイミー”のお二人とお会いしました。「8番花札」なんていう、ぶっとんだ話を聞いていくうちに、硬くなっていた目の毛様体筋がほぐれてゆき、お二人が見ている世界に魅せられていきました。この記事で、どれだけ彼らのことをお伝えできているでしょうか…。よくわからなかったら、それはライティングの問題です。どうぞ奥能登ブリッジまでお二人を訪ね、実際に話を聞いたり、いっしょに遊んだりしてみてください(S)

チームまほみち
〇入江真穂(学生ライター)学生をしながらライターをしています。現在、大学2年生で、大学では経営学と安全保障を専攻しています。能登の復興を目指す事業者・団体さんのお手伝いが少しでもできればと思い、シロシル能登の取材・執筆を担当。 〇道井さゆり(千里浜出身ライター)書籍の企画・取材・執筆・編集の他、本づくりで出合った著者のYouTubeチャンネルの構成などを担当したり、なんやかんややっています。