
能登の「黒瓦」を残したい──“瓦バンク”が発信する懐かしくて新しい能登の魅力
一般社団法人瓦バンク
更新日:2025年8月22日
能登のアイデンティティ、黒瓦は残すべき大切な文化

2025年6月26日 能登町 瓦バンク・代表の森山さん(左)と、ディレクター・吉澤さん(右)。手に持っているのは回収した能登瓦
瓦の回収から、瓦を生かしたまちづくりと観光復興のフェーズへ

2024年2月 チャリティグッズ第1弾として発売した「能登瓦バッジ」。実際の瓦と同じ素材で作られている(画像提供:瓦バンク公式Instagram)

2024年12月14日 珠洲市・見附島近くの仮設住宅エリアに建てられた集会所(画像提供:瓦バンク公式Instagram)

2025年2月22日 ペイントや金継ぎを施した瓦のアート作品(画像提供:瓦バンク公式Instagram)
さまざまな形でのサポートをお待ちしています
サポート1.《活動支援寄付金》
サポート 2.《買ってサポート》
サポート 3.《その他のサポート》
あなたのふるさとにとっての“黒瓦”は何かを考えるきっかけに

2025年7月26日珠洲市三崎町・よしが浦温泉 ランプの宿。 黒瓦の宿泊棟と、地震で隆起した海岸(画像提供:瓦バンク公式Instagram)
事業者プロフィール
取材後記
今回の取材から約1年前の2024年7月、震災から半年ほど経った時に私は初めて能登を訪れました。その時目にした、キラキラと日の光を反射する黒瓦の家々が海ギリギリの斜面に立ち並ぶ景色に、なんともいえない懐かしさを感じ、涙が出そうになったのを覚えています。筆者が生まれ育った地元の風景に似ていたせいもあるかもしれません。 最後にお二人が話してくださった、どの地域にも残していきたい文化や風景があるはず、というお話。私の出身地は山口県なのですが、森山さんに「Soul of 山口は何ですか?」と問われ、答えに詰まってしまいました。地元のさまざまなものやことが思い浮かびつつも、「これ!」という答えが見つかりませんでした。身近でよく知っている場所だからこそ、難しい。自分のふるさとと向き合う、大切な問いをもらった取材でした。
那須あさみ(なす・あさみ)
山口県出身、長野県在住。フリーランスのライターとして、Webメディアを中心にインタビュー記事やコラムを執筆しています。 2024年、能登半島地震の取材で初めて能登を訪れたことをきっかけに、「何か自分にもできることはないだろうか」と思っていたところ、「シロシル能登」を知りました。一人でも多くの人が、能登のいまに関心を持ち続けること、知ろうとすること、その一助になれればと思っています。