
樹上から見渡す能登の未来──「木こり」集団“GOEN”が新しい林業をつくる
空杣、樵屋、楽猿、MSKZ
更新日:2025年5月29日
森に生きる林業の魅力を発信し、林業就業者を増やしていきたい
積極的な情報発信と信頼される実績の積み上げを一体で取り組む
SNSとワーケーションの受け入れによる積極的な情報発信を行う

アクションカメラを装着して木に登り撮影した動画をSNSで発信しています (出典:高木功次郎intsagram)
あばれ祭りの松明(たいまつ)の製作を請け負う

あばれ祭りの様子。神輿や松明はあばれ祭りにはなくてはならない存在です(撮影者:辻野 実)

「木こりワーケーション」の参加者さんと一緒に。「木こりワーケーション」では、松明の枝木集めを体験できます(写真提供:合同会社NOTONO)
地域や仲間との信頼関係を構築していく

作業車の中は、常にさまざま作業道具が詰まっており、どんな現場でも対応が可能な状況にしています(2025年4月撮影)

座学を踏まえて実践に取り組む岡井(2025年4月撮影)

山の中で作業の段取りを確認しています(2025年4月撮影)
もっとメンバーを増やしたい
フリーランスの木こり集団“GOEN”

左側より、高木功次郎、上端修平、脊戸郁弥、岡井正和(2025年4月撮影)
事業者プロフィール
取材後記
4人の“木こり”を目の前にして私の中で激震が走りました。林業といえば、昔ながらの伝統があり、親方と弟子の厳しい師弟関係があって……、と思っていましたが、まったく違いました。4人とも凄くお洒落な“イマ”風で、メンバー全員が独立しながらも強い絆で結ばれていて、とにかく“カッコイイ”と思いました。 自然が豊かで美しい能登の魅力をより多くの方々に知っていただき、能登を訪れる人が増えたり、林業に従事する人が増えたりすることを願っています。(S) 待ち合わせ場所のガラス越しに、4人の“木こり”たちの姿を初めて見たとき、アスリートである私は、一瞬で彼らが「只者ではない」ことを察しました。全員が重力に対して垂直に立っているのです。それは体幹を使う訓練をしている人特有の佇まいでした。 また、私が履いていた小指だけが分かれたソックスにみんなが興味を持ったのにも驚きました。これは小指を動きやすくして、足腰全体の動きを改善する特注品だったのです。 常に体を鍛え、危険な倒木処理を果敢に引き受けるGOENの皆さん。笑顔を絶やさず、仲間を思いやり、重たいチェンソーを構えてみせる得意気な笑顔。きっと誰もがこの素敵な木こりたちに魅了されるでしょう。(N)

関谷由佳理(せきや・ゆかり、中小企業診断士)、長島太郎(ながしま・たろう)
関谷由佳理 富山県氷見市生まれ、神奈川県横浜市在住。金融機関に勤務するかたわら、中小企業診断士として事業者さんのご支援やライターとして活動中。ほぼ故郷である能登のためにできることは何かを考えて、シロシル能登のライターに。能登の事業者さんに伴走し、能登復興の一助になりたいと思います。 長島太郎 海を泳ぎ、山を走る耐久性アスリート。 ラジオ局勤務。経営学修士。 20代で世界19カ国をバックパックで歩く。 国会記者を経て、ラジオ番組・事業プロデュースに携わる。国家資格 登録日本語教員の取得のため学習中。ケニア人駅伝ランナーに日本語を教えるのが夢。