
地元民、復興関係者、観光客の胃袋を掴み、一歩先へ前進 “すずなり食堂”
合同会社すずキッチン
更新日:2025年6月12日
震災と豪雨、二重の被害。珠洲と金沢で二拠点生活を送る日々

震災・豪雨前の庄屋の館。県内外からたくさんの人が訪れていました
避難所のお弁当づくりから仮設店舗での営業へ

すずなり食堂とすずキッチンは隣接しています
地元、工事関係者、観光客。それぞれに満足してもらえるメニューづくりを心がける

人気メニューは復興丼と震災前のお店(庄屋の館)の人気メニュータコカツ丼
目の前にあるさまざまな課題を解決しながら前に進む

和田さんとすずなり食堂のスタッフの皆さん
地震後再認識! 人と人の繋がりの大切さ

街のランドマーク的存在である道の駅すずなり
ボランティアに作業を依頼する難しさと理解してほしいこと

街のあちこちで見かけた道路の陥没。復興はまだ道半ばです(撮影:2025年4月29日)
「すずなり食堂」について
事業者プロフィール
取材後記
震災、豪雨前、外浦で和田さんが手がけていた旅館、飲食店には、たくさんのお客さんが訪れていたそうです。そして今「すずなりキッチン」には、県内、県外からたくさんの人が訪れます。もちろん能登らしいおいしい料理を目当てに来る人は多いでしょうが、「和田さんに会いたい」と訪ねて来る人もきっとたくさんいるはずです。だって、短時間しかお話ししなかった私でさえ、和田さんの柔らかな能登弁と朴訥なお人柄にすっかり魅了されたのですから。 和田さんは昨年の12月まで外浦の避難所で生活していました。被災当事者の気持ちを忘れない和田さんだから、さまざまな立場の人の状況や気持ちを理解できるのでしょうし、そういう和田さんの周りにたくさんの支援の輪が広がっているのだと思います。 取材時は営業が終わってからだったので、和田さんお薦めの復興丼が食べられなかったことが食いしん坊の私の心残りですw
米谷美恵(よねや・みえ、インタビューライター)
インタビューライターとして20年以上にわたり、メディアや企業、自治体など、さまざまなジャンル、媒体で2,000人以上の方々にお話を聞いてきました。好物は「人の話」。人、場所、物、想い。そのすべてに寄り添ったコンテンツ作成を心がけています。話し手の言葉に耳を傾け、ことばを整え、読んだ人の心に届くように形にしていく──。「対話から生まれる想い」を大切にしています。