
ナナメの関係が繋ぐ能登×こどもたちの未来と二つの関わりシロー“Chance For All”の学生ボランティアが想うこと
特定非営利活動法人Chance For All
更新日:2025年6月24日
学生ボランティアとして能登のこどもたちに寄り添う日々
「プレイカー」が運ぶこどもたちの笑顔と「ナナメの関係」からの学び

こどもたちに大人気のプレイカー。冷凍車を改造したもので、能登各地を駆け回っている(2025年5月6日撮影)

取材当日にその光景は撮影できなかったが、プレイカーにはたくさんのこどもたちが集まって落書きをしていく(2025年5月6日撮影)

輪島市のマリンタウン公園であそび場の準備をする江花さん。準備をしている最中にもこどもたちが江花さんに寄ってきて、慕われているのがよくわかる光景もあった(2025年5月6日撮影)
長期的な視点と、持続可能な仕組みづくりへの挑戦──能登らしい子育て環境を目指して
学生の力、そして未来への共創──能登からのメッセージ“二つの関わりシロ”

CFA職員の川合福太郎さん(右)と江花 恵さん(左)(2025年5月6日撮影)
CFA 学生ボランティア 江花 恵プロフィール
事業者プロフィール
特定非営利活動法人Chance For All
代表者:代表理事 中山勇魚 所在地:東京都足立区関原3-15-4 設立:2013年4月 ビジョン:「生まれ育った家庭や環境に関わらず、だれもがしあわせに生きていける社会の実現」 活動目的:学童保育の運営、小学生の放課後に関する調査・研究、居場所づくりやあそび場の運営
取材後記
取材した場所は、まだ震災の爪痕が残っていた輪島市内のマリンタウン公園。ゴールデンウイーク最終日、隣接している仮設住宅から、こどもたちがやってくる。こどもたちは、江花さんたちを見つけると、照れ隠しで、憎まれ口をたたきながらも、一緒に遊んでほしそう。「すごい慕われているんだろうな」と感じるのに時間はかかりませんでした。 江花さんはしっかりした受け答えが印象的で、この能登でとてもいい経験をしているんだな、とすぐにわかりました。ご本人も自身の成長を感じているようでしたが、その姿を能登のこどもたちも見て育つ。こんな連鎖が続いていくことを願ってやみません。 児童・生徒の自殺者数の増加など、日本のこどもたちを取り巻く環境は厳しさを増しています。国際児童基金(unicef)が2025年5月に発表した「レポートカード19」では、先進国・新興国に住む「子どもの幸福度」をランキングしていて、日本のこどもの精神的幸福度は36ヵ国中32位とされています(身体的健康は1位、学力・社会的スキルは12位で総合14位)。 こどもたちの健全な成長における持続可能な支援の仕組みがつくられていくことで、能登のこどもたちの精神的幸福度が向上していく… CFAそして江花さんの取り組みを応援しています!
和(ひとし)
青森県出身。千葉大学卒業後、金融機関に勤めるかたわら、ソーシャルフリーランスとして活動。プロボノとしてさいたま市や市川市などでウォーカブルなまちづくりに関わる活動や、青森県でローカルの事業者と接していくなかで、まだ光が当たっていないプレーヤーに少しでも光を当てたいと願い、インタビューライターとしても活動を開始。